岩手の巡回に来ています

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2024年3月9日

　今回は、岩手県の水沢江刺、盛岡周辺、一関方面のコンサルテーションに来ています。
　本来は年に1～2回巡回と講演に来ていたのですが、昨年はちょっとしたケガで半年ほど仕事を休んでしまったので、2年ぶりの巡回でした。九州生まれにとってはめっちゃ寒く、またこの時期にこういう雪が舞うのかと驚きでした。

　久しぶりに岩手のみなさんとお目にかかれると思って楽しみにしていたのですが、日程が決まった後に、コンサル先の一人、佐藤正夫さんという方が急にお亡くなりになってしまいました。佐藤さんはシェパードを作った黎明期からいろいろと支えて下さった方で、突然の訃報に本当に驚き、また非常に悲しいやら寂しいやら、正直巡回も中止か？と考えたのですが、そのご恩に報いるためにもきちんと農場は見て回ろうと考え、みなさんにもそういう連絡を入れて、予定通りの巡回をしました。
　コンサル先の農場では懐かしい面々にお目にかかり、また厳しい畜産情勢の中一生懸命農場を支えていらっしゃいました。佐藤さんの牧場でも後継者の息子さんがしっかり頑張ってお父さんの後を引き継ぎ農場を支えていらっしゃっいました。

　こうやって巡回に出ると、毎回いろんな事を考えさせられたり、いろんな情報をいただいたりすることができます。「そういえば、最近この手法のお話しをしていなかったな」とか「前回の指導でこういう結果が出ているな」とか、自分の頭の中も整理できます。
　今回は、そういう中で一つ最近周知していなかったことと、岩手で初めて見た器具のお話をします。

　一つは、V4処置や骨軟症の治療についてです。このようなビタミンDを使う処置の場合は、必ずドン八ヶ岳かカルシウムを含む添加剤を併用しましょう。それをせずにビタミンD3の注射だけをすると、かえって骨を削ってしまいます。（2017.04.03のコラム参照）

　もう一つは、僕は初めてみた道具ですが、ストーブの上に置くとその熱でプロペラが回転し、暖かい空気を遠くまで送ってくれるというもので、実際に結構効果があるというものです（僕がお邪魔したときは暖かくて（僕には十分寒かったのですが．．）ストーブがついていなかったので、体感はできませんでしたが）。
　電池も動力もいらないのでいいな、と思いました。ドンキホーテなどに売っているそうです。

　
　
　
今週の動画は「運送屋さんその後のその後」
例の立てなかった子牛の改善です。