シェパード栃木では、麻酔下で陰嚢を切開して精巣を露出し、糸で結んで止血して切るという観血去勢を行っています。ウシを寝かせて行うので暴れにくい、餌食いが落ちにくい、止血部位や取った精巣を農家さんと一緒に確認できる、といった点から、この方法を続けています。
せっかく獣医師に去勢を任せていただけるということで、去勢前にキシラジンで軽く麻酔をかけ、先取り鎮痛で疼痛ストレスを軽減するようにしています。
ただどうしてもウシが痛がってしまうポイントが3つあります。
① メスで陰嚢を切るとき
② 鞘膜を精索上部まで剝き上げるとき
③ 精索を糸できつく結んで止血するとき
このとき麻酔下でもウシが痛がって動きやすいので、この3点は必ず声をかけて、一緒に保定していただいている農家さんに注意喚起をします。
それでも興奮やすい子、去勢しそびれで月齢が過ぎている子に暴れられると怖い…ということで、陰嚢に局所麻酔を追加してやってみました!