2015年8月5日 熱中症の治療に関して、2011年の同時期にもコラムを書きましたが、そのころから実施している効果的な治療法があるのですが記載していませんでしたので、ここで紹介いたします。 当時のコラムにも書いておりますが、とてつもない体積の肥育牛(あるいは過肥牛や大きな成牛)に対して、扇風機を当てる、水をかける、氷枕を乗せるといった処置はそのどれもが体表のみを冷やす程度にとどまっています。したがって根本的な冷却効果も期待できませんし、さらに言えば、中途半端に体表を冷やして毛細血管が収縮してしまってはかえって放熱の妨げをしていることさえ考えられます。 そこで私が現在熱中症治療でメインに行うのが、「深部体温の冷却」を目的とした「冷水(氷水)の一胃内大量投与」です。 早速はぁはぁ言ってる牛がいました。 BEFORE (14:18) 40Lの氷水を経鼻カテ(φ16)でズバッと投与 「極楽~(なはず)」 AFTER 約90分後 (16:01) ばっちり効いていますね! つづく 前の記事 NO.320:HAE2 | 次の記事 NO.322:熱中症にはキンキンのドリンクをその2 |