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加地永理奈のコラム
農場専用長靴の設置

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2025年2月26日

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長靴の洗浄によく使用される洗車ブラシですが、ホースに繋がるって皆さんご存知でしたか?
私は全く知らずに今まで使っていたのですが、先日農家さんに教えていただいて大変驚きました。
ブラシから水を出しながら長靴を洗えて結構感動したのですが、これは一般常識なのでしょうか?

前回に引き続き長靴についてのコラムですが、頻繫に往診に行く農場さんで、そこ専用の長靴を置かせていただくことにしました。

農場専用の長靴を設置することで、農場間で病原体が行き来するリスクを回避することができます。
また、往診時間以外は消毒液に浸け置くことができ、十分な消毒効果も期待できます。
過去のコラム「長靴をつけ置き」にもある通り、1,2歩踏み込んだり、消毒液を流しかけたりするだけでは、消毒液の十分な効果は得られません。

この消毒液の更新については、現在使用しているビルコンで「1週毎又はひどく汚れた時」と記載されています。
つまり長靴を流水でよく洗ってから浸け置きすれば、数日つけたままでも効果は期待できます。

これらの理由から、週に1度以上の頻度で行く農場さんであれば、そこ専用の長靴を設置するのが良いでしょう。
そして、往診後は長靴を溝までよく洗い、新しい消毒液に浸け置くことをルーティンワークにしましょう。

これを見た農場スタッフさんも、今まで靴棚に長靴をしまって帰るだけでしたが、真似して消毒液の浸け置きをプラスすることを検討してくださいました。

長靴の消毒から病気を減らしていきましょう!
 
 
 
今週の動画
牛の表情と痛み【Facial expression and pain in cattle】

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