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初乳糖度計 |
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2025年3月5日
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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
詳細はこちらをご覧ください。
随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
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社長から初乳糖度計が支給されました。
初乳中に含まれている移行抗体(免疫グロブリン、IgG)の量を測ることができる機械です。
「Brix値」という数値から初乳の品質を評価し、どのくらい飲ませれば良いか判断することができます。
きっかけは、農家さん同士がお話されていた内容からでした。
分娩直後の母牛が血乳になってしまっているというご相談内容から、初乳の糖度を測れる機械があるよと、既にお持ちの農家さんからご紹介をしていました。
その農家さんによると、分娩から1、3、6時間後にそれぞれ糖度を測定すると、あれよあれよと下がっていくのが数値として表れていた、とのことでした。
興味深いですね。
たしかに初乳糖度については、分娩後の時間経過とともに低下していくことや、3産以上の母牛で高いことなどが報告されています。
実際に私も測ってみたくなり、農場で試運転させていただきました。
あいにく分娩直後の母牛には会えなかったため、授乳中の黒毛和種繁殖母牛のお乳を少しいただきました。

方法は機械に2滴ほど垂らすだけです。
同じお乳で2回測ってみると、10.7%、12.5%の表示。
やや数%のブレはありそうかな?
1回だけでなく、数回測ってみると良さそうです。
初乳の必要量を把握することは、その牛のその後の一生に関わることであり、とても重要です。
凍結初乳をつくって保存する際に、初産の母乳で不足していないか確かめるために、ぜひ活用してください。
私が糖度計を持っているので、使ってみたい方はお声かけください~。
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