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加地永理奈のコラム
長い受精卵ストローの収納 その2

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2024年12月11日

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私がOPUをしてお渡ししている受精卵のストローは、上にキャップが付いている分、一般的な凍結精液ストローより少し長くなっています。
そのため、一般的なキャニスターに入れると少しはみ出してしまい、出し入れする際に引っかかって折れてしまう可能性があるのが懸念点でした。

その対策として、昨年のコラム「長い受精卵ストローの収納」で次の2つの方法を紹介していました。
 ロングキャニスターの入るボンベでアルミケーンを使用して保管する方法
 一般的なキャニスターに筒を入れて壁を高くする方法

このとき、一般的な長さのキャニスターに長いアルミケーンを入れる方法を見つけられていなかったのですが、今回ついに一般的なキャニスターでもアルミケーンで受精卵を保管する方法がわかったため共有させていただきます!

ストロー収納用のゴブレットと長いアルミケーンをハサミで切ってちょうど良くします。

① アルミケーンを上から18cmくらいのところで切り、上側を使います。
② ストローを入れるゴブレットを、そのままアルミケーンに付けると長いので、9cmくらいに切ります。斜めに切るとストローを出し入れしやすくなります。
③ ストローが飛び出さないように、キャップの役割をするゴブレットを作ります。キャップの方は5cmくらいにして、液体窒素に入れた時に空気が抜けるための穴を小さく開けておきます。

これで完成です。このようにトリミングすれば、ロングキャニスターでなくてもアルミケーンで受精卵ストローを保管できます。

この中に受精卵ストローしまうとき出すときには、液体窒素の中での操作が必要で、少しコツがいります。
しかしアルミケーンとキャップで保護され、キャニスターを出し入れする際もボンベを輸送する際も心配ありません。

これで長い受精卵ストローの収納方法を3つご紹介できました。
いずれかの方法で、受精卵ストローを破損してしまう事故を防いでいただけたらと思います。
 
 
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