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熱中症対策を聞き取り① |
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2024年8月7日
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暑さ続きで熱中症が多いです。
様々な熱中症対策が言われていますが、実際に農家さんが行った、もしくは続けて行っている「熱中症にさせない対策」を聞いてみました!とにかく列挙するので、できそうなものからどんどん取り入れてください。
・冷やす
まずは高熱にならないように冷やして体温を下げることです。
方法は様々ありますが、牛用の市販のネッククーラーもありますね。
ネッククーラーを手作りされている方もいました。細長い風船に水を入れてU字に凍らせると、子牛の首にも人の首にも引っかかるネッククーラーになります。ただ水が滴るので、手ぬぐいカバーも追加で作っていました。
細長い水入り風船をまっすぐ凍らせれば、成牛の直腸内に入れることもできます(「直腸内に氷」コラム参照)。ただキンキンの氷をすぐ直腸内に入れると、氷を口の中に入れた時のように張り付く恐れがあるため、少し濡らして水と一緒に入れた方が良いです。
成牛ではルーメン内に氷水を経口投与して冷やすこともしています。
・水浴び
牛舎内にシャワーを設置しているところでは、この暑さでシャワー下に牛が集まっているそうです。
牛体に直接水をかける場合は、びしょびしょのままにせず乾燥させることも必要です。
水浴び後はタオルでの拭き上げをお願いしていますが、扇風機を上に付けた枠場を作成して、そこで風を当てて乾かしながら水かけをしているところもありました。
ミストの場合も扇風機は必須です。
・毛刈り
「熱中症と毛刈り」のコラムもありますが、今まで毛刈りしたことなかった農家さんが、今年は毛刈りしてみたところ子牛の呼吸が落ち着いていました。
体表全体を短く刈る、首だけ、背骨のところだけ、足先だけ、色々な方がいらっしゃいましたが、綺麗に刈ると2か月くらい短いままのようなので、刈るなら今お盆前が良いです。
また、耳毛だけはみんな切ってあげているという方もいました。耳の風通りが良いと涼しくなると思います。たしかに汗拭きシートも耳まで拭くと気持ちいいです。
今週の動画
団子状にして経口投与!
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