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熱中症と毛刈り |
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2024年7月29日
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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
詳細はこちらをご覧ください。
随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
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10年に1度の猛暑などと言われているだけあって、最近はとにかく暑いです。そのため牛の熱中症の治療をすることが増えてきています。
熱中症予防には、「環境」「管理」「飼料」の面からの対策が重要であるとされています。
環境
屋根への石灰・断熱塗料の塗布
屋根・牛舎周囲への散水
大型扇風機の数・方向の見直し
細霧装置・ソーカーシステムの導入 など
管理
牛体の洗浄・毛刈り
日中に外で繋ぐことを避ける など
飼料
ウォーターカップの点検・清掃
給与する時間帯の見直し
ミネラル・重炭酸の補給(鉱塩・添加剤)
ビタミンの補給
生菌酵母剤・カシューネッツ殻油の添加 など
上記のうち、取り組みやすいものから実施すると良いと思います。そこで、最近は「毛刈り」に注目しています。過去の報告で、乳牛において全身の毛刈りを実施したところ体温が0.36度低下し、効果は8週間持続したとされています。
ということで暑そうにしている牛や熱中症を繰り返すような牛に、毛刈りを実施されてみてはいかがでしょうか。
↑頚部だけ刈ってみました。効果のほどは・・・?
今週の動画
カビ毒
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