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橋本匠護のコラム
夏場は脱水に注意

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2024年8月5日

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「夏場は汗をかく分、意識して水分補給しましょう!」という言葉を良く聞きます。水分補給は熱中症や夏バテ予防として非常に重要です。人は発汗や体表血管拡張により熱を逃がすのですが、脱水が起きるとこれらの機能が低下します。具体的には2%までの脱水であれば体温上昇の心配はないそうですが、その後も脱水が進むと1%の脱水につき体温(直腸温度)が0.3℃上昇するとも言われています。つまり脱水は、熱中症のリスクを高めるのです。

人よりも発汗量が少ないという違いはありますが、牛も体表血管の拡張や呼吸数を増やすことで体温調節をします。つまり牛でも、脱水は熱中症を重症化させてしまう可能性があるのです。

牛の場合、下痢や運動器疾患(蹄病・関節炎・骨折・・・)などが脱水の要因として挙げられます。脱水といえば下痢のイメージがありますが、運動器疾患も四肢の痛みから起立を嫌がると飲水不足等になり脱水傾向となることがあります。普段の診療でも、このような牛たちは熱中症を発症しやすく重症化もしやすいと感じています・・・。


↑寝ている時間が長く褥瘡ができた牛

下痢や運動器疾患以外にも脱水を起こす要因は様々ですが、上記のような牛は熱中症リスク牛として要チェックです~。
 
 
今週の動画
団子状にして経口投与!

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