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藤﨑ひな子のコラム
繁殖データ⑰~まとめ~

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2023年12月22日

 今年も残すところ10日を切りました。最近は雪が降る日もちらほらとあり、運転が心配な日々を過ごしています。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 8/18のコラムから12/15のコラムでは、16回に渡り繁殖データについてご紹介してきました。私自身、シェパードで働く中で「繁殖管理」は非常に身近かつ重要なテーマでしたので、ついついたくさんの内容をコラムに盛り込んでしまいました。全てに目を通してくださった方、一部でも読んでくださった方、ありがとうございました。

 今回のコラムでは、この4カ月間ご紹介してきた繁殖データについてのまとめをしたいと思います。

繁殖データの計算式
受胎率(%)=(妊娠頭数)÷(授精回数)×100
発情発見率(%)=(授精回数)÷(授精機会の回数)×100
妊娠率(%)=(発情発見率)×(受胎率)

発情発見率向上の方法
① ウシの観察時間を1日に2回設定する
② テイルペイント
③ センサーで起立時間や反芻時間などを測定する
④ 繁殖データを記録する

繁殖管理と経済的損失
VWP:分娩後の母牛に対して意図的に授精を行わない期間
JMR:牛群の受胎が理想値からどのくらい遅れているかを表す指標

 繁殖管理は16回にわたるコラムでは書ききれないほど奥深いテーマで、私も日々農家さんごとに異なる繁殖管理を勉強させていただいています。今回ご紹介したテーマは繁殖管理の一部分ですが、これらのポイントを抑えることは繁殖管理のベースとなります。繁殖を制して畜産業を盛り上げていきましょう!
 
 
 
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放線菌症

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