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繁殖データ⑯~繁殖カレンダー~ |
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2023年12月15日
12月も中旬ですが、日中はまだ暖かいですね。今年は腹冷えする牛が少ないような気がします。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
以前のコラムで繁殖の記録についてお話しさせていただきました。記録内容としては、分娩日、産歴・産次、子牛の雌雄・生存・出生状況などを記録することをお勧めしました。今回のコラムでは、その記録の一助となる繁殖カレンダーについてお話ししたいと思います。
繁殖カレンダーとはAIやETをした日付を記入することによって、即座に分娩予定日を知ることができる優れものです。どのように分娩予定日を知るかというと、授精記入の日付のところに分娩予定日が記載されているのです。さらにありがたいことに、AIの分娩予定日とETの分娩予定日がそれぞれ書かれていますので、どちらを行っても分娩予定日を知ることができるという優れものです。
もう1点優れている点は、21日周期でカレンダーが作成されているため、次回発情予定日もすぐにわかります。牛の発情は21日周期ですので、発情日のすぐ直下の日付が次回発情予定日となっています。次回発情予定日に、授精した牛をよく観察し、もし発情行動を示した場合には、授精後28日目に血液妊娠鑑定を行ってみると良いかもしれません。早期に空胎を知ることができれば、次の繁殖処置を素早く行うことができます。空胎期間を短くすることで分娩間隔も短縮でき、繁殖成績を上げる一助になります。
この繁殖カレンダーは乳牛用、肉牛用と出しているところもありますので、牛の種類によってお使いください。
興味のある方がいらっしゃいましたら、インターネットで検索してみてください。様々な事業者さんが出されていますので、お好みのものを探してみてはいかがでしょうか。
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バナナフット
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