2022年5月6日 先日、2週間ほど下痢が続いている子に糞便移植を実施しました。下痢にはかなり有効な処置らしい、と少し前から関東シェパード内で話があったのですが中々行う機会がなく、今回ようやく実施できたというところでした。 手技自体は、めちゃくちゃラクチン!とまではいかないものの、結構簡単に出来ました。やる前は、チューブを挿入するときにスムーズに入るのかとか、子牛の負担はどうなんだろうとか思っていましたが、意外とあっさり入りましたし丁寧に行えば腸管内を傷つけるような心配もなさそうでした。 ただ、今回の治療の結果としては、はっきり良くなったという感じはあまりなかったですね、、この治療の原理としては、腸内微生物叢の乱れを改善するという事だと思うのですが、この子の場合はそれが原因の下痢ではなかった可能性が高そうですね。 なんにでも効く万能な治療は存在しないので、その子の病態を見極めてなるべく迅速に適切な処置が行えたら良いなあと思っています。 |