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松本大策のコラム
蹄病オペ その後

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2021年6月21日

 みなさん、梅雨まっただ中ですがみなさんも牛さんもお元気ですか?
 以前このホームページでご紹介した子牛の蹄病のコラム(2020年12月14日)について、ご心配のコメントをいただきましたので、ご紹介とともにオペした子の現状のビデオをお目にかけようと思います。

(コメント)突然すみません。 この手術?はどういった目的でされているのですか?

(松本)この子はコンサル先の子牛で、最初は木片が蹄と皮膚の間に刺さっていたそうなのですが、どんどん化膿が進み、内側蹄が腐敗脱落し、外側蹄も腐ってきてグラグラしているとの稟告で、コンサルの時に診て、腐敗部分を完全除去しなければこちらの指も落ちると判断したのでこういうオペになりました。
 
(コメント)なるほど…血がたくさん出ていたので大丈夫かなと心配になって質問させていただきました。 ご丁寧にお答えありがとうございます。すいません。あと最後に1つ質問なんですが、知識が無い俺が見たところ、腐敗してしまった足の肉を切り取る(この場合抉ってしまう)ようにしているということですか?

(松本)肉だけでなく末節骨を1/3ほど削り取りましたが、現在はきちんと走れるようになっています。そういう牛さんの回復力も感じていただきたかったのです。

(コメント)骨もですか…牛さんもピクっと反応していたので痛かったとは思いますが、周りの方々のおかげで安心していたのかなと無知ながら感じました。 大怪我に近い事のように見えてましたがきちんと治ると言うことはやはり牛さんの回復力は凄いですね!

(松本)はい、セラクタールで軽く麻酔(鎮静)をかけていたけど、やはり痛みはありますよね。でも、やらないと助からないので。 今では、この農場のアイドルで、僕にもとてもなれてくれてますよ😊

(コメント) めちゃくちゃ可愛いんでしょうね(*^^*)

(松本)めっちゃ可愛いですよ。 スタッフのみんなも子牛で手放したくないということで、 社長さんもいい人で、僕のマニュアルで肥育することになりました。

 ね?よくなったでしょ?ていねいな治療を続けると牛さんは治療前より(痛いことされてるのに)なついてくれるようになります。そんな仕事を心がけています。

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