2020年8月26日 鹿児島や宮崎の農家さんは暑い時期に体を揺らしながら呼吸をする牛を見慣れているのであまり驚くことはないのではないでしょうか。しかし、最近はさまざまな地域で猛暑日が確認されるようになっていますので、そのような牛は全国的に見られていくのではないかと思っています。最初は呼吸の荒い牛を見つけると非常に心配になりますが、すぐさま対処しなければいけないケースがある一方で、心配しなくても良いケースももちろんあります。今回はその見分け方をご紹介します。 肥育牛や繁殖母牛の場合 この呼吸を確認したら、以下のポイントをご確認ください。 ①エサを食べているか ②涎をたらして頭を下げている、あるいは舌を出している ③あまり動かない たとえ体を揺らしながら呼吸をしていても「エサを食べていればOK」とざっくり覚えておいてください。たいていの場合、外気温の低下に伴い呼吸は落ち着いてきます。気になるような場合はまずは体温を測定してみましょう。呼吸がはやくても38℃台と平熱なケースも意外に多いです。もちろん、40℃近い、あるいはそれ以上だった場合はすみやかに体を冷やしたり、氷水を飲ましたり(明日の蓮沼コラムに動画が掲載されます。お楽しみに♪)するなどの対応が必要になります。 前の記事 第297話「うつ熱と熱中症」 | 次の記事 第299話「対処すべきうつ熱かどうか②」 |