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笹崎直哉のコラム
症例紹介~膝瘤~その1

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2020年1月28日

 先日、実家の長野県の佐久に帰省してきました。「雪が降っているといいな~、積もっているといいな~」と淡い期待を抱いていましたが、東京駅から新幹線に乗車し車窓からチラチラと外の景色を眺めていても一向に雪がなく実家に到着し、いろいろと捜索しても雪と出会えませんでした。さらに寒さを予想し、ジャンバーやら完全装備ができるように備えていたのですが、結局着ることがなく、ただただ荷物になるだけでした。あらかじめ両親に聞いておけばよかったと反省した笹崎でした。

 さて今回は症例紹介です。繁殖農家さんで「左の前膝が腫れている」との稟告で診察したところ膝瘤(慢性皮下粘液嚢腫)であることだ発覚しました。過去のカルテを探り分かったことが2つありました。この子牛は、、、

 ①逆子の難産で娩出した子牛(過大子だっため、古本獣医師と一緒に帝王切開して助けることができました)。

 ②約2ヵ月齢のとき、左前膝の関節炎および擦過傷で治療している。

 そうです。手のかかっている牛さんだったのです。しばらく診ていないうちにまさか膝瘤になっていたとは思いませんでした。4ヵ月後にセリを控えていたし、ちょうど去勢をしようかと話していましたが、とにかく膝瘤を根治させるために手術することになりました。ちなみに患部の写真は以下になります。

 ちなみに膝瘤がテーマのコラムは今回で2回目です。初回は椎葉獣医師のコラム「膝瘤ってなんですの~?シリーズ(全10話)」に掲載されていますので、チェックしてみてください。

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