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ゲストのコラム
「和牛への支援と将来展望(出雲普及員のコラム第5弾-1)」

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2018年11月2日

1,セミナーを企画、開催(胆振農業改良普及センター)
 
 普及員時代は、留萌を振り出しに38年間で10か所の普及センターに勤務しました。平成28年3月に定年退職し、現在は雪印種苗(株)で技術顧問として和牛漬けの毎日を送らせてもらっています。前回のコラムでは平成18年まで勤務した、静内でのことをお話しして終わっていたので、その後の伊達市、士幌町、別海町、倶知安町そして現在勤務している雪印種苗でのことをお話しさせていただこうと考えています。

平成18年から20年まで勤務していた胆振農業改良普及センター(伊達市)では、3年間で15回の和牛セミナーを開催しました。和牛プライムセミナーと銘打って、冬季間の11月から3月まで毎月1回、普及センターを会場にして生産者や関係機関に集まってもらい実施しました。プライムとは「すばらしい、極上の、根本的な、基礎的な」という意味で、そういう内容となることを願って私がつけました。

 生来怠け者な私なので、自分に縛りをかけるために毎月1回定例的に開催するようにして、退路を断ってセミナーを実施しました。勉強したい内容のテーマを参加者から頂き、それにふさわしい講師を呼び、講義を聞いた後で必ずフリートークで情報交換しました。参加した農家さんの成功事例や失敗事例をこのフリートーキングで聞くことができ、それが参加者には参考になり良かったのかなと思っています。おかげさまで参加者からは好評(自画自賛)で、参加者が10名を下回ることはありませんでした。私も農家さんの実践事例をたくさん聞くことができ、大変勉強になりました。

 その時ちょうど伊達市に和牛で就農予定の新規就農者が2組おられ、15回を皆勤賞で参加してくれたと記憶しています。その方にとっては実践農家の様々な情報を聞くことができ、大変参考になったのではと思います。現在、子牛市場成績が良い優良和牛農家として、地域のトップを行くほどになっています。

志の高い農家さん同士の情報交換により、自分以外の牛の飼養管理を学ぶことができたのが良かったと思います。機会があれば、また企画したいものです。

          
            私の転勤前に開いた最後のセミナー
 
つづく

技術士(農業/畜産) 出雲将之
 
 
~ 出雲普及員のコラムシリーズ ~

出雲普及員のコラム第1弾「幸せな牛飼いとなるための10カ条−1

出雲普及員のコラム第2弾「厳しい時こそ「カイゼン」のチャンス−1

出雲普及員のコラム第3弾「牛さんの気持ちになって考える

出雲普及員のコラム第4弾「牛さんとわたし
 
 

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