2016年6月3日 さて今回は最高の難易度?である静脈補液です。留置針を入れるのが慣れるまでは難しいのですが、それを克服すれば重度の脱水症状のある牛さんでもすぐに血液循環量を増やすことができます。しかし、点滴速度が速すぎると心臓に負担がかかったり、電解質異常などを起こしてしまう場合もあるので、補液を入れる速度に注意する必要があります。例えば、ブドウ糖液でいうと、20%以上のものはエネルギー補給用で投与しますが、その投与速度が速すぎると牛さんの体に吸収されず、むしろ浸透圧の関係で利尿を起こして終了なんてこともあります。糖液の給与速度は20%以上ではブドウ糖として体重1キロあたり1時間で0.5g以下が良いとされています。 |