2016年5月11日 壱岐和牛繁殖農家が挑戦する堆肥作り その8 「第5回目の堆肥(戻し堆肥)の作成実験-1」 第5回、6回目は、戻し堆肥の作成実験をしました。 戻し堆肥にしてよかった・・・と思える瞬間 異業種の方のためにご説明しておきます。 「戻し堆肥」とは、牛糞で作った完熟堆肥をさらに乾燥させたものを牛の居住空間に敷料として使う方法を言います。出来た堆肥を出元に戻すということです。 また、使って汚れた戻し堆肥は、次につくる堆肥の元になりますのでずっと循環できます(多少のオガクズ等副材は必要です)。ですから、戻し堆肥ならケチらずにドカッと敷かせられます。 さらには、他の敷料に比べて、「動物たちが安心する」という効果もあるようです。 この農場、元々は、コンクリート床にワラやオガクズ、また季節的にはモミガラを、サラッと1-2㎝の厚さで撒いていました。目的は、尿の水分を吸収することと、牛の足の滑り止めです。 牛たちの動作に安らぎを感じます(ひいき目ですが・・・)。でも、この2組の親子の様子は、客観的に見ても安心できる光景ですね。 現在この農場では、3日に一度牛舎内切り替えしを行い、それを2~3回したら限界となるため全取り替えしています。 (つづく) 壱岐市家畜診療所 阿部紀次 |