2016年5月10日 「これ、どうにかなりませんかねぇ…。」 という電話でかけつけたところ、目の前にいた牛さんはこんな感じでした。 かわいそう(>_<)
ということで鎮静下にて切除。
正常組織との境界が非常にあいまいで、どこまで攻めるべきが悩みました。
ギリギリまで取って、また再診予定を組み、とりあえず処置は無事に終了。
きちんよ見えるようになるとよいのですが、はたして。
彼の能力は抗体を作りばらまくことです。 こんなイラスト、見たことありませんか?
抗体は、体に侵入してきた最近やウイルスなどの病原体にくっついて、その活動を弱めたり、「こいつ敵や!捕まえてくれ!」というメッセージを免疫細胞に発信する機能があります。 Bリンパ球はこの抗体をじゃんじゃん作るという仕事をこなしてくれます。 ただし、そんなBリンパ球にも弱点が。 Bという抗原が侵入してくれば、また一から抗原Bの情報を処理して抗体B´を作らないといけない。 その代わり、抗体産生能を身に着けたB細胞は、一度に大量の抗体をつくることができます。効率は悪いかもしれませんが、そのパワーたるや、すばらしいものがあります。 さらに、一部のBリンパ球は「記憶細胞」となります。抗原の情報を忘れることなく、体内のリンパ管をぐるぐるとめぐり、同じ抗原が侵入してきたらすぐにたくさんの抗体を作ってくれるのです。 朝聞いたことをすぐに忘れる戸田とは大違いです。 がんばれ、戸田! 前の記事 第84話「つくってあそぼう②」 | 次の記事 第86話「はくせんって何?①~近寄らないで!うつるから!!~」 |