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桐野有美のコラム
「ルワンダ便り−21 「わたしの1日(朝)」」

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2011年9月12日

 さてそれではここから、「わたしの平凡な1日in ルワンダ」を中継でお伝えしてまいります。ルワンダの風景を一緒にイメージしながら感じていただきたいと思います。
 朝4時。庭で買っているニワトリのジャックが狂ったように朝を告げます。がしかし、まったく起きる気になれません。というのも、ルワンダは朝の6時をすぎてもまだ薄暗いのです。
さて、もう一眠り・・・と思ったら、警備員(名前は「ダニ」)がわたしの寝室のすぐ外でラジオを聴き始めます。それもボリューム最大で!ルワンダのラジオ番組は、日本のようにリスナーからのメッセージやリクエストで成り立っているのですが、まだメールが一般的でないため、リスナーがラジオ局に電話をかけて通話することでリクエスト曲などを伝えます。ところが、リスナーからの電話に対してパーソナリティが「アロー(もしもし)!ラジオディス(←番組名)!」と出た瞬間、5回に3回くらいの割合でブツッと通話が途絶えてしまうのです。携帯会社の不安定なネットワークが原因です。そのたびにパーソナリティは「Oh・・・」と無念そうにつぶやくか、「ちっ・・・」といらだたしそうに舌打ちをします。ちょっと気の毒です。
 今朝もリクエストに応えて全力のゴスペルがオンエアされ、ダニの鼻歌も朝から絶好調です。あぁぁうるさい・・・しかたなく蚊帳から這い出し、身支度を始めます。空は曇り空。そう、今は雨季。どうか職場につくまでに雨が降りませんように。

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