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第81話「白血球のおはなし⑨~マルチな才能を発揮するリンパ球~T細胞~~」 |
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2016年4月11日
「これ、よかったらもってかえんないね」

え??いいんですか(^◇^)
「せっかくやっで、もっきたど。みんなで食べんね」

ほぇ!?よかですか(*’ω’*)♪
春の便りは農家さんからのいただきもので届きました。
ありがたいことです。今日も感謝感謝!ありがたやー♪

白血球のラストを飾るのは「リンパ球」。
実は、Tリンパ球やBリンパ球以外にも、NK(ナチュラルキラー)細胞が存在します。
彼のはたらきは体内のパトロールと細胞の破壊です。破壊する対象は「ウイルスに感染した細胞」や「悪性腫瘍化した細胞」で、もちろん健康な細胞は壊しません。
すぐにぶっ壊す乱暴なところはタマにキズですが、彼らのおかげで私たちの体は健康状態を保つことができます。ちなみに、ウイルスはそれ自身では増殖することができないので、生きた細胞に侵入して、自分の分身をジャンジャン作るように勝手にプログラムを書き換えます。なんて奴だ。
さて、Tリンパ球にはさらに
ヘルパーT細胞
自分以外の免疫細胞に信号を送る司令塔。ヘルパーT細胞が体内に侵入した異物の情報を送ってくれるので、指示を受けたB細胞やキラーT細胞はバリバリと仕事をこなし始めるのです。的確な指示を与え、効率よく仕事を指示する…部下にすさまじく尊敬される上司のような存在ですね(笑)。
キラーT細胞
感染細胞や腫瘍化した細胞にくっついて細胞そのものを破壊することができます。仕事内容はNK細胞と同じ。NK細胞が破壊すべき細胞を見分けるのと異なり、キラーT細胞は「異物です!破壊してください!」という目印がないとその細胞を壊してくれません。でも、その作業効率はぐーんと高く、パトロール中に破壊すべき細胞と出会わないと仕事をしないNK細胞と違って、キラーT細胞は目印のついた細胞を体の隅々まで探して確実に仕留めることができるという能力をもっています。
仕留めるまで追いかけるとは。うーん…しつこい(笑)。
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