 |
もうすぐまた春が来ますね その2 |
コラム一覧に戻る
2016年3月22日
前回は、春先に起こるミオグロビン尿症のお話でしたが、他にも心配事があります(みなさんはそこまで心配しなくていいんですよ。僕が心配性なだけです)。
ひとつは、春先と秋口に起こりやすい「低カルシウム血症」と「骨軟症」です。これは、光を感じてホルモン分泌が変化する松果体と関係があるのではないか?と思っているのですが、なんの裏付けもありません(笑、っていうか無責任だろ→自分)。
でも、事実として春先は骨軟症や低カルシウム血症が増えるので、歩き方や、群の中の闘争、角突創の増加、発情時の子宮収縮不良などには注意し、カルシウム剤やビタミンA,D、亜鉛などの給与を考えましょう。獣医さんに相談すれば、対応してくださると思います。
もうひとつ嫌なのが、冬場に縮こまったように見えた肥育牛が、急速に増体回復して太っていくこと。
いや、それ自体は良いのですが、なぜか急速な増体が出荷前に起こると「しまりの低下」や「肉色の悪化」などの現象が起こるケースが出てくるという経験をしているからです。
そういう場合、僕は出荷前1ヶ月、日量1kgのフスマをトップドレスで与えるようにしています。また、仕上げVBEプレミックスやリカバリーMなどでビタミンEやパントテン酸などを10日間ほど、1日100g程度与えるのも効果があります。
一般に「1日も早く回復させてくれ」という依頼が多いので、フスマと仕上げVBEプレミックスやリカバリーMなどを併用することが多いです。
前の記事 もうすぐまた春が来ますね その1 | 次の記事 出会いと別れ |