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椎葉絢香のコラム
牛の獣医師になりたい!⑮

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2016年3月4日

 手動の血液検査では、赤血球・白血球・血小板の数の測定、血液塗沫による白血球の分類と血液に感染する病気の判定を行います。

 内三では、地獄の血検特訓を乗り越えた人のみ、この検査を行うことができます。(笑)

その概要は…
①赤血球測定。誤差100個以内。10回測定。
②白血球測定。誤差10個以内。10回測定。
③血小板測定。誤差50個以内。10回測定。
④血液塗沫作成と白血球分類。

 なんと朝8時~夜9時までかかることもあります。((+_+)) なぜなら、段階段階で先輩に見せ、OKをもらえなければ次に進めないからです…(笑)


 これを20日間研究室に閉じこもり、顕微鏡とにらめっこするわけなので、目は回るし、吐き気を催すこともあります。(笑)


 教授いわく、『自動血球計算機が壊れている際にも、この方法を知っていれば対応できる!』らしいです。

そんな状況ないでしょ…(笑)と突っ込みたくなりますが、実際に過去にあったのです!私が学生の頃、社会人の先輩がそういう場面に出くわし、『1年目の私だけが血液検査をすることができ、ホントにこれで鍛えられていてよかったです!』とお礼に来たことがありました!


 機械に頼るだけでなく、何かあった時のために、もしもの手段を考えておくことはとても大事ですね!!

 深イイ~でしょ!?(*´▽`*)・・・つづく(*^▽^*)

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