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椎葉絢香のコラム
牛の獣医師になりたい!⑭

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2016年2月25日

 麻布大学に牛は搬入されると、まず写真を撮ります!

 こんな感じで、治療する前に写真にしっかりとおさえます。

 治療してもらう側の立場からいえば、『そんな写真とか撮ってる暇があったら急いで治療して!』と思うかもしれませんが、写真にとることは非常に大切なことです。初診時と比べて、経過が悪くなっているのか、治療は効いているのか、後々気づいたことがあった場合に初診時の写真で確認できたりするからです。また、効果的な治療法が見つかった場合に学会で発表したり、多くの人に賛同してもらうためには正確なデータや写真がなければ納得してもらえません。

 私たち現場の獣医師ではなかなかここまではできませんので、大学でこのようなことをしてもらえるのはとてもありがたいことだと私は思います!

 写真を撮った後は、すぐに血液検査を行います。

 採血は、初診時、手術前、退院前に行うのが必須でしたが、経過が長い牛や治療効果を判定したいときにはその都度行います。

 血液検査は、今はほとんどが自動血球計算機という機械で数秒で測定することができます。内三にもこの機械があったので数秒で出せていたのですが、このほかにメランジュールという今では獣医師国家試験にも出てこないようなガラスの管(笑)を使った原始的な測定もしています。

 『なんでこんなめんどくさいことしなきゃいけないんだろう…<`~´>』と学生の時は思っていましたが、内三の教授がこれを学生に身に着けさせるのには深いイイ~意味がちゃんとありました!!(´∀`*)ウフフ・・・つづく(*^▽^*)

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