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~へそくりくんのブログより~第3回:鳥害対策③ |
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2016年2月23日
防鳥ネットを上手に使うポイント
カラスめ~!

カラスに突かれて乳房の静脈が損傷し、大出血した症例にまた遭遇しました(前回とは別の農場)。
傷口を縫合し、パッチを貼りました(左後乳房に青く見える部分)。
う~む カラスめ・・・
防鳥ネットを機能させるための細かなポイントです。

せっかく張ったネットでも、このようなちょっとしたたるみからカラスは入ります。

ですから、このように、ビンッ!と張っていないといけません。
そこで、止め具はシンプルでしっかりとしたものが良いようです。

例えばこんな感じです。ゴムバンドを引っ掛ける式よりしっかりします。
となると、支柱もしっかりとしたものになります。アルミではなく鉄管が良いようです。
また、別のポイントですが、

このようなすき間もふさぎましょう。

それから、ネットのすそは、風などでめくれないように、チェーンで重石をしています。

また、ネットに近いスタンチョンは、常時閉じる仕掛けをしてあります。
牛がネットを食い破ったり、ネットでイヤータグ(耳標)を引っ掛けないように考慮した結果です。
このように、どこの農場でも特有の欠点(カラスが付け入るスキ)があります、それらを頑張って一つ一つ塞いでいくしかないのでしょう。
以上別海町中春別のとある農場スタッフの努力をご紹介しました。
(つづく)
壱岐市家畜診療所 阿部紀次
へそくりくんのブログ
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