2016年1月15日 胎仔が外の世界へ出ていく準備ができたら、いよいよお産の始まり。分娩後、子牛は初めて自分の肺で呼吸を行います。この時に刺激となるのは、胎盤からの酸素供給がなくなることによる低酸素状態。そして、今まで母親の体温という温かい環境下だったのが、外に出て冷たい空気に触れることで子牛の体表から液体が蒸発することによる冷却。最後に、母親が体を舐めることによる感覚の刺激です。お産の後、母親が面倒を見てくれない場合は、乾いたタオルで子牛の体が乾くまでしっかりマッサージしながら拭いてあげてください。その間に、子牛は閉じている肺胞を開くために一生懸命呼吸しているはずです。この時、肺表面活性物質が肺を膨張させる際に非常に重要となります。 前の記事 第114話:子牛についていろいろ・・・⑲ | 次の記事 第116話:真冬の問題 |