2015年12月4日 ミルクを飲ませた後、「ルーメンでチャポチャポ音がする、ルーメンにガスが溜まっている」というような症状が見られる子牛がいます。通常ミルクはルーメンで消化できないので、食道から第三胃へバイパスする第二胃溝反射と呼ばれる機構が働きます。しかし、なんらかの原因でこの反射がうまく起こらないと、ルーメンの中にミルクが溜まってしまい消化不良を起こしてしまうのです。このルーメンドリンカーを誘発するとされるのは、カテーテルでのミルクの強制投与や低温のミルク、バケツでの急速投与などが言われています。しかし、以上のことに気を付けていても、第二胃溝反射が上手くいかない子牛もいます。ルーメンドリンカーを防ぐために注意することの1つは乳首の切込みの大きさです。切込みが大きいまたは使い込んだ乳首だと子牛が吸った時に出てくるミルクの量が多くなってしまいます。新しい、切込みの小さいものを使うようにしましょう。また、1回のミルクの量を少なくして、与える頻度を増やすのも良いと思います。 前の記事 第109話:子牛についていろいろ・・・⑮ | 次の記事 第111話:子牛についていろいろ・・・⑰ |