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第58話「割り込みコラム 思いがけないIPM – part 2 -」 |
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2015年11月2日
ハロウィン♪ハロウィン♪
昨日まで、そうやって騒いでいたのに。
11月に入ればもうクリスマスのCMが。
スイッチの切り替わりが早いです。
これからはクリスマス&年末商戦に一気に突入です。
激しい商社の戦いが幕をあげましたーーーー☆☆☆
さて、子宮洗浄をしながらもうまく排液を出せずに途方に暮れていた戸田。
保定を一生懸命やってくれる農家さんを横目にひたすらあせり、考えました。
「せや!吸ったったらえぇやん!!」
出せないのなら、こっちから吸い取ってやろうという発想です。
幸い、診療車には大量の50mlポンプがあります。
これで吸い取れるじゃろ☆
…あ。サイズがあわへん。
そう、ポンプの先と排出口の直径はまったくフィットしませんでした。
むむむ…。
なにか連結できるものはないじゃろかい。
戸田は必死に診療車の中を探ります。
診療所に戻ってじっくり道具をつくる余裕などありません。
現場で試される戸田。どうする戸田!!!
はっ!!
目にとまったのは「サフィードチューブ」

針は刺したままポンプだけ交換できるので、複数の注射液を牛さんに投与したいときに重宝するアイテム。
これならポンプの先はもちろんはまりますし、普段は針をセットするところも

こんな感じ。
直径が子宮洗浄具の排液口にフィットしそうな予感。
いけるぞ。いけるぞこれは!!
ということで早速セット。

こんな感じになりました。
すきまは接着剤で埋めて、年のためテーピングで補強。
写真アップ

吸引用のポンプをセットして完成。

タッタラ~♪
いざ、初陣です!!
ドキドキ。
ドキドキ。
キターーーーーーー!!(*’▽’)

重いきりポンプをひくと、ジュボボボボボ!!!と膿が帰ってきました。

農家さんも目に見えて膿がとれるせいか、
「うおォ!( ゚Д゚)」と、かなりいいリアクションをしてもらえました。

現場ではこんな風に農家さんにもポンプで吸ってもらいました。
ご協力、ありがとうございました。
かしこ。
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