2015年11月10日 曾木の滝。 さて、肥育農家さんを悩ませる疾病として有名なもののひとつに尿石症なるものがございます。おしっこの中にできた小さな石がコロコロとできる病気です。人でも「いた~~い」病気として有名です。もしかして、これをご覧の皆様の中にも経験者がいらっしゃるかもしれませんね(笑)。 たとえ石が付いてしまっていても、おしっこがきちんと出るうちはまだ大丈夫。 えっ!!!? バーーーーンって??? 安心してください。 尿道が石で詰まり、尿をパンパンにため込んだ膀胱さん。 こんな牛さんにはまず、尿道バイパスオペを実施。 これにより、膀胱内のおしっこはきちんと排泄され、お腹に漏れ出ることはなくなります。さらに内圧が弱まるので裂けてしまった膀胱粘膜の修復も素早く進むのです。 そして次に行うのはお腹に漏れだしたおしっこの排出。 そこで登場するのが留置針! おしっこで膨満した腹壁に「ドスっ!!!」 勢いよく刺すと…。 気持ちい~~~♪ 尿道カテ―テルでおしっこ排出。 あとはたっぷりの点滴で体を巡ってしまっている尿毒をどんどん排出させてあげましょう。 前の記事 第58話「割り込みコラム 思いがけないIPM – part 2 -」 | 次の記事 第60話「忘れていてごめんなさい。~生まれたってよ~」 |