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戸田克樹のコラム
第55話「糞にふん慨」

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2015年10月13日

先日、大学時代の友人と久しぶりに再会しました。何年ぶりの再開だったでしょうか。お互い気づけば納税者(笑)。笑ってばかりいられる毎日ではないですが、がむしゃらに仕事ができる毎日を送れています。仕事で関わるすべての人々のおかげ、まさにおかげさまですね。。さて、悔しいかな、この友人さま、年齢をあまり感じさせない顔立ち。こちらは老け顔としか言われない顔立ち。なんなんでしょう。「実年齢が見た目年齢を超える日が来ないかなぁ」と首を長くして待っております。早く、一日でも早く!!!。

 さて、とある駅でこんな看板を見かけました。

 よく見かけるこの看板。まぁ、糞がつけば単純に「汚い!」って思います。服も汚れちゃいますし。でも、それだけではない脅威が、この「鳥の糞」には潜んでいるのです。

ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、原虫あらゆる生物の巣窟となる鳥たち
平和の象徴としてなじみ深いハトさん。そして、ずば抜けた頭脳を持ちながらも時に嫌われてしまうカラスさん。両者に代表されるような鳥類は都市部でもよく目にされ、私たち人間にも非常に近い存在です。畜産関係者のみなさんにとっても、あまり目にしたくないお客様であります(笑)。

では、なぜあまり目にしたくない存在なのでしょう。

 ニューカッスルウイルス、サルモネラやパスツレラにクロストリジウム、クリプトコッカス、トリサシダニやヒゼンダニ、トキソプラズマetc…とにかく多種多様。私たちにとっては病原体となりうる生き物を彼らは抱えながら日々元気に街を闊歩(?)しております。では、それらはいったいどのような被害をもたらすのでしょうか。牛さんに被害をもたらすものは限られていますが、今回は人間にももたらしうる健康被害にも着目しながら話を進めていくことにします。

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