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               2015年10月9日 
               前回は脂溶性ビタミンについてでした。今回は水様性ビタミンについてです。 
水様性ビタミンはビタミンCやB群となります。その名の通り水様性ですので、定期的に尿中に排出されるため、常に食べ物等で補う必要があります。(脂溶性ビタミンは長く体に蓄えることができるのですが、その分、過剰摂取に注意する必要があります) 
 水様性ビタミンは、熱で簡単に破壊されてしまう点にも注意が必要です。ミルクの殺菌処理等で、特にビタミンCは約30%損失するとも言われます。 
 とはいえ、これらのビタミンは健康な子牛であれば、欠乏症が起こることはめったにありません。そして、ルーメンが発達してくるとルーメン内で水様性ビタミン産生が始まります。 
それに加え、現在では飼料中にもビタミン類が添加されているものが多いです。ですが、下痢をしている子では当然のことながら、ビタミンの産生や吸収が悪くなってしまうので注意しましょう。 
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