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なんだかすごいことになってきました。たかが肝臓廃棄、と思っていたら、実はその牛の能力を最大限に活かせてなかったり、様々な環境変化からのストレスをそのまんま受けてしまっていたり、ズルの危険性をはらんでいたり、と目に見えないいろんな損害につながっていたのですね。 そんな鋸屑肝が多発しやすい季節は、実はもう始まっているのです。そう、暑熱ストレスです。 暑熱ストレスを受けると、生理的な反応として代謝熱(餌を食べて消化するだけでものすごい熱を発します)をできるだけ抑えたいから、自然と餌食いが落ちます。また、生命活動を維持するために実に様々な働きを担っている、酵素の活性も下がります。そうなると、ミネラル・ビタミン・エネルギーは不足するわ酵素の働きは悪いわで、肝臓の機能は大きく妨げられます。これが夏バテの正体です。そこに、第一胃の環境の乱れが加わると・・・ルーメンアシドーシス→エンドトキシン大放出→ただでさえ弱っている肝臓にさらに仕事を押し付けることになるわけです。この流れを見て、どこに対策を打てばいいかを考えてみたいと思います。
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