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第422話:やっぱり、肺炎にしてはいけない その1 |
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2015年10月1日
先日子供達の小学校の運動会でした。のんびり見ていればいいものを、何を血迷ったか家族リレーに参戦。出場選手をチェックするとなかなか厳しい戦いになりそうな気配・・・・。しかし、小生の気持ちとしては、意地でも6チームの中で上位3位以内を目標として勝負!
結果は・・・・ぶっちぎりの断トツ1位でした!!!!アンカーの小生は完全に独走状態!無人の荒野を進むが如く豪快に全力疾走です。因みに、下から数えての話ですが・・・・。
鹿児島大学の産業動物内科学教室の帆保教授が中心となり行っている、内視鏡を使った牛の肺炎の研究が注目を浴びています。小生も実際に内視鏡を覗いて咽喉頭部、気管、気管支の状態等を何例か見させていただきました。いつもは必殺の聴診器で肺の音を聞きながら状態を判断しているのですが、実際にこれらの中を内視鏡で見ると感動するものがあります。
嗚呼、小生が聴診器で聴いて判断していた肺の状態はこんな感じだったのか・・・。
しかし、この感動のあとに様々な思いが去来します。
こ、このひどい肺の状態をどうやって治せばいいのだろう・・・・・。
小生は今まで幾多の肺炎と戦ってきたことだろう・・・・そして、何頭の牛さんたちが肺炎で死んでいったことだろう・・・・・。
気管支の中にある「排水溝の内側にへばりついているヘドロ」のような膿の塊。所謂「バイオフィルム」というやつです。もう、見ただけで戦意喪失しそうな感じがします。この「バイオフィルム」をどうしていくのか・・・・。なんとも悩ましいものです。

バイオフィルムを採取。こいつが超問題である。
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