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数面麻子のコラム
第96話:乗牛

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2015年8月28日

 毎日同じ牛舎を巡回していると、数頭ですが、特徴的な牛さんがいると覚えるようになります。人が来ると寄ってくる子なんかも、たまにいます。そういう子には頭を撫でたりするのですが、大抵はある程度すると逃げて行きます。しかし、1頭だけ珍しくいくら触っても逃げない子がいました。その子が横になっている時にお尻を触っても知らん顔。柵を乗り越えてすぐ隣に座って顔を覗き込んでも知らん顔。珍しいやつだ、と思って背中を掻いてやると非常に喜ぶので、巡回するたびに掻いてやっていました。するとある日、私が掻くのをやめると、もっと掻いてくれと言わんばかりに背中を近づけてくるようになりました。そして、背中を眺めているうちに、その背中に乗れるんじゃないかと考え、まずは片足をかけてみて様子をうかがいます。とりあえず牛さんは全く気にしていません。しばらく、片足をかけて練習していると・・・。
 
 
 

乗れました!肥育牛の背中はたくさんの脂肪と筋肉で覆われているので、乗り心地は悪くありません(*´ω`)
皆様も試してみてはいかがでしょうか?乗る際には事故にご注意を・・・

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