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2007年2月28日
子牛の寄生虫駆除がプログラム化されて、生後○日に駆虫する、という習慣が定着してきました(プログラムについてはのちほど)。肥育素牛や繁殖素牛を購入してから駆虫をする方も増えました。たしかにそれで毛並みはよくなるし、子牛も大きくなる、風邪もひきにくい、下痢も減った、繁殖成績も改善した、シラミで痒がることも少なくなった・・・という感想をお持ちの方が多いと思います。 ただ、これとは逆に、駆虫したら牛が病気になった、という農家さんもいらっしゃいます。その理由を聞くと、「悪い寄生虫を殺す時に、いい寄生虫も殺してしまったんだ!」とのこと。まずはそれについて書いてみようと思います。 結論から言えば、「そんなことはない、駆虫はしたほうがいい」のですが、なぜ駆虫したほうがいいのかという理由と、もし駆虫して調子が悪くなったのならばこういう背景が考えられるのでは?という考察もしてみます。