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蓮沼浩のコラム
第418話:仲良く手術!

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2015年8月13日

 昨日は久しぶりに雨が降って涼しかったのですが、もう元のように暑い日になりました。ひえ~~~という感じです。まあ、夏なのであたりまえかもしれませんが、外仕事の場合は体調管理が大事になってきますね。みんさんも熱中症と夏ばてにはご注意を。
 
 
S獣医師「ねえ、Tくん!あれどうなっているの!!」

T獣医師「え、あれは・・・・・あれ??どうだったっけ???」

S獣医師「もう、なにやってんのよ(怒)!」

 いつものように二人の間でお決まりのやり取りが始まります。やはり同期というものはお互いものをいいやすいので、遠慮なく色々言い合っています。しかし、なんでも遠慮なく言い合えるのはある意味本当にうらやましいことです。一人孤独に打ちひしがれていた蓮沼青年の新人時代を思い出します。あの時はつらかった・・・・。

 さてそんな二人ですが、やはり手術の時になれば協力しながらがんばってくれます。今回は妊娠母牛の腸閉塞の手術。うまく閉塞部位を見つけられるかが勝負です。二人のまなざしは真剣そのもの。やはり真剣な眼差しというものはいいですね。いつも不真面目な小生からするとうらやましい限りです。S獣医師からはT獣医師に向かって「なにやってんのよ!!」という厳しい怒声がでることもなく、ああだこうだといいながら色々と協力しながら順調に手術がすすんでいきます。そして無事十二指腸から空腸にかけて詰まっていた繊維球をとりだし、閉腹して手術終了。あとは母牛の回復を待つだけです。

 それにしても・・・・あれだけ小生がネピアグラスの与えすぎと茎の堅い部分は気をつけなさいといっているのに、農家さんはどっさり与えていました。伏見獣医師がコラムで書いてくれているように、ネピアグラスは非常に有用な粗飼料ですが与え方だけは気をつけないといけません。ネピアを使っている農場の方はそこだけ注意してくださいね~~~。


真剣な眼差しのT獣医師。がんばれ!


二人の連携はバッチリ!!


十二指腸に詰まっていた繊維球。これだけで致命傷となります。


そんなにやっていないといっていたけど、ドッサリやってんじゃん(笑)

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