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前回は、ルーメンに棲む微生物(=工場)が菌体たんぱく(=製品)を作るには、DIPから分解されたアンモニア(=材料)とNFC(=工場の労働力)が必要、というお話でした。 でも、労働力であるNFCがじゅうぶん供給されてるのに、材料であるアンモニアが余ってしまうことがあります。 例えば、いくらNFCが豊富なエサでも、急速に発酵しやすいものだと、菌体たんぱくをつくる労働力として活躍するより先にさっさと分解・消化・吸収されてしまうのです。そうなると、DIPから分解されたアンモニアは、菌体たんぱくになることなく、アンモニアのままで余ってしまうことになります。NFCの分解速度とDIPの分解速度の歩調合わせにも要注意、というわけです。穀類を十分与えてるのに、アンモニアの害を感じるときは、その発酵速度にヒントがあるかもしれません。同じとうもろこし圧ペン(NFCを豊富に含む)でも、その厚みによって分解されるスピードがだいぶ違うようです。アンモニアの害についてはのちほど。。。
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