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桐野有美のコラム
「第4話 「VFAは作ったその場で吸収!」」

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2006年10月7日

 NDFNFC、どちらのタイプの炭水化物も、揮発性脂肪酸(VFA)の材料になります。
 さあ、ルーメンに棲む微生物のおかげでありがたいVFAが作られました。これはどこに行くのでしょう?
 だいたい栄養分というものは、胃から腸へ運ばれ、腸の粘膜から吸収されるものですがVFAは違います。作ったその場で吸収されるのです。つまり、ルーメンで作られて、ルーメンの内壁から吸収され、そのまま血液の中に取り込まれるわけです。
 もしルーメンの内壁からうまく吸収できなくて、作られたVFAが蓄積すれば、ルーメンの中はVFAやその作りかけの物質(主に乳酸)でいっぱいになります。するとルーメンの中がどんどん酸性になっていき、いずれ非常にまずいことになります。
 うまいぐあいに吸収できるよう、VFAがゆっくり発生してくれること、そしてルーメン内壁がVFAをどんどん吸収する力を持っていること、このふたつが大事なポイントです。
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