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第43話「ちばなし⑩~貧血のパターンをみわけたい!~」 |
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2015年7月21日
あづい。
あづいいぃぃぃ…(‘Д’)
梅雨のあけた鹿児島はとけそうな暑さです。
トロトロ トロトロ とけそうです。
さて、今回は貧血のパターンを見分けるためのツール(検査項目)をご紹介します。
まずは「MCV:平均赤血球容積」をご紹介☆
赤血球の大きさを教えてくれるのがこの数値。
牛ではだいたい50fL(フェムトリットル)くらいです。
フェムトリットルなんて、まぁ耳にしない単位ですね。
どんな単位なのかはググってみてください(笑)。
基準値より小さい数値なら「赤血球が小さいよ」
基準値より大きい数値なら「赤血球が大きいよ」
ということを教えてくれます。
「赤血球が小さい」ってどういうこと?
赤血球をつくるにはいろいろな物質が関わっていましたよね?覚えてますか??
その中で重要な材料が「鉄」。
鉄が足りなくなってくると、つくられる赤血球はミニサイズになるのです。
では「赤血球が大きい」ってどういうことでしょう。
酸素を運ぶ力がまだない未熟な赤血球はサイズが大きいのが特徴です。
そんな赤血球候補生は成熟していくにつれてどんどんどんどん小さくなっていきます(盛んに細胞分裂していくため)。
そうです!!!
「赤血球が大きい」ってことは赤血球が成熟できてない、つまりは「酸素運搬力がほとんどない赤血球」
ってことなんです。
ちなみに
赤血球が成熟するためには「ビタミンB12」や「葉酸」が必要となってきます。
MCVが大きい場合は、こういった物質が足りてないってことになりますね。
ちなみに、彼らは赤血球の細胞分裂(DNA合成)に欠かせない成分なのです。
彼らが不足すると、赤血球は分裂できず、どんどん大きくなるのです。
そしてそのまま血中へ…(>_<)。
大きな赤血球では酸素は組織に運ばれないので貧血状態になっちゃいます。
鉄にビタミンに葉酸…
急いでサプリ買わないと!!(笑)
ちなみに、「赤血球が普通の大きさの貧血」ってのはあるのでしょうか。
あるんです♪
ん???それってどういう場合でしょうか。
皆さんもいっしょに考えてみてください。
答え合わせは次回のコラムで~♪
(*’▽’)えへへ。
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