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数面麻子のコラム
第88話:子牛についていろいろ①

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2015年7月3日

 全国的に非常に子牛の値段が高くなっております。あまりの値段に、今まで肥育のみだった農家さんでも繁殖にチャレンジされているところもたまに見かけます。
しかしながら、子牛を無事に産ませて育てるというのは最初のうちは特に大変です。今回のコラムからは少し子牛のことについて勉強していきたいと思います。過去のコラムでも紹介されている内容もあるとは思いますが、(私の勉強も兼ねて(^.^))復習していきたいと思います。

 さて、お母さんのお腹の中にいる子牛は日々成長していくわけですが、特に急速に大きくなるのは分娩2か月前からです。この時期は子牛にとって最初の重要な時期になります。子供が大きくなるには何が必要か。そう、タンパク質です。胎児の成長には沢山の蛋白質が必要になるので、それをお母さんからもらう必要があります。ということは、その時期のお母さんは普段より多くの蛋白質を取らないといけないことになりますね。そのために、増し飼いという作業を飼い主さんはしてあげる必要があるのです。育成牛用飼料は育ちざかりの子牛さん用に作ってあるため蛋白が高くなっているので、それを普段の繁殖の餌に加えてあげてみましょう。

第88話:子牛についていろいろ①
 

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