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「肥育とストレス−62 「新ワラ」」

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2009年11月13日

 下痢のお話に関連して、ここで新ワラについてお話をひとつ。この時期の下痢で多いのが新米ならぬ新ワラの給与による下痢です。今年は、九州地方は天候に恵まれたおかげできれいな稲ワラを十分な量集められた農家さんが多いようです。しかし鹿児島県では、去年は雨が多く、十分量を確保できない所もありました。そうすると、去年の稲ワラの在庫があまりないため、集めたばかりの新ワラを給与することになると思います。
 そこで問題となるのが、肥育月齢問わない下痢の多発です。原因はすぐに特定できて、新ワラだということになります。なぜ新ワラだと下痢するのか? 確かな理由は分かりませんが、農家さんによっては「灰汁(あく)」があるからだと言います。さすがに出荷前の下痢は良くないと、治療を施すこともしばしば。やはり新ワラは少し寝かした方が良いようです。また肝蛭の寄生という観点からも、半年以上は寝かせることを推奨します。もし新ワラをどうしても給与しなければ行けない場合は、古いワラと混ぜて給与すると良いと思います。特に、出荷前のナイーブな時期の牛さんには新ワラの給与はなるべく控えましょう。
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