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椎葉絢香のコラム
膝瘤ってなんですの~?⑦

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2015年6月2日

 この“PRP”私たちでも手軽に作れるのでしょうか。

 NOSAI沖縄の中村先生が発表されている“PRP”の作り方を2つご紹介しようと思います。

作成方法Ⅰ
 ①ACD-A液(1.5ml)採血管からACD-A液を0.5ml除去
 ②牛の静脈血10mlを採血管に入れる。
 ③遠心分離(1,800回転8分)
 ④上清をバフィーコートの層の下まで吸引。
 ⑤膝瘤へ注入前にこのPRPにボログルコン酸Caを2ml加える。

 PRP作成のポイントは、バフィーコートまでしっかり吸引することです!バフィーコートは、ほんの少しの層ですがここには血小板と白血球の成分がびっしりと詰まっています。膝瘤を治すための成分がここに凝縮されていると言ってもいいぐらいです。

 なぜ最後にボログルコン酸Caを投与する必要があるのでしょうか。これを投与することでPRPがゲル状になります。このゲルが蜘蛛の巣の役割をしてくれるのです!つまり、ゲルが網になり、そこに増殖因子がひっかかることで、幹細胞(細胞の赤ちゃん)が増殖し治癒が進みます。

 遠心機がないよ!!<`~´>と困っている方・・・次回、遠心機を必要としない2つ目の方法を紹介します………つづく(*^▽^*)

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