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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−57 「2頭マス」」

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2009年10月9日

 大部屋から2頭マスへの引っ越し。ここの最大の注意点は、2頭のペアー決めです。当たり前ですが、仲良し同士を一緒にしましょう。大部屋にいる時から、牛同士の相性などを見ましょう。やはり仲良し同士は近くに座るケースが多いような気がします。逆にいじめられっ子などは、ボスから一番離れて寝ています。どの牛同士が仲良しか分からない場合は、大体同じ体格の牛同士をいれます。また農家さんによっては、同じ生産農家の牛がいた場合、これらを同じマスに入れる人もいます。ここでもう一つのポイント、血統も多少考慮してみましょう。飽食のところでお話ししたように、やはり、気高系は気高系、但馬系は但馬系同士を入れた方が管理し易いと思います。たかが部屋の移動でここまでと思われる農家さんもいるかもしれません。しかし、考えてみて下さい。相性の悪い人と一緒に狭いスペースで暮らすストレスを。一番重要なことではないでしょうか。あまりにも相性が悪いと思ったら、手間は掛かりますが、牛を入れ替えることも検討すべきかもしれません。
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