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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−56 「仕上げ舎」」

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2009年10月2日

 導入時から出荷まで同じ部屋の農家さんもいますが、「仕上げ舎」を持っている農家さんも多くいます。管内では「仕上げ舎」は2頭マスが一番多い気がします。そして、「仕上げ舎」に移す時期ですが、前期だけ大部屋で肥育した後「仕上げ舎」に移したり、中期まで大部屋で肥育した後に移す農家さんもいますが、仕上げ舎が空いたら移すという農家さんが最も多いようです。
 仕上げ舎に移すメリットとしては、1頭1頭に目が届きやすいことです。前回のコラムで飽食の考え方をお話しましたが、飽食が続くと、肥育牛は飼料を給餌する際に飼槽に寄って来ない場合が多くなり、病気の牛の発見が遅くなりがちです。2頭程度のマスにすれば給餌の際などにも観察しやすいですし、また飼料の量もコントロールし易くなります。
 次回は2頭部屋に移す際の注意点をひとつ。
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