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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−55 「制限型の飽食」」

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2009年9月25日

 一般的に多い給与方法ではないでしょうか。自分が購入しているラインの血統および牛の体格に応じて、給与量を設定し、大体1日で濃厚飼料を食べ切る量で通す方法です。この方法だと、肥育期間通して食いが極端に落ちる個体も少ないですし、また下痢などの疾病や事故も少なく肥育できます。理想的な肥育方法だと思います。しかし、ここで注意事項をひとつ。自分の導入牛は、血統および体格は揃っているのでしょうか。大型の気高系と小型の但馬系では、1日に食べる(必要な)飼料の摂取量が全く異なります。最近はハーフの牛も多いですが、それぞれの牛に見合った給与量を設定しましょう。この微妙な調節を行わないで多く給与し過ぎると、食いムラが多かったり、下痢を繰り返したりします。また逆に少なすぎると、もう「ひと肥え」足りない牛になってしまいます。
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