2015年5月26日 さて、血液のお話をしている今日この頃ですが、今回は「赤血球」をターゲットにしていきましょう。 みなさんご存知、赤血球はこんな形。 彼らの使命は体中に酸素を運搬すること。 そんな難易度の高い技を自動でやってのけるとは・・・。 ちなみに、そんな赤血球さん、 つくられたまだお子ちゃまな細胞が赤血球になるときに、なんと腎臓が関わってくるのです。 関わってくるのは「エリスロポエチン」というホルモン。腎臓から分泌されたこのホルモンの作用がないと、正常な機能をもった赤血球はつくられません。 立派なおとなになり、血管中に出た赤血球はしばらく体中を巡り、自分の仕事を一生懸命こなします。せっせせっせと働きます。一生懸命働いて、働いて…。機能が衰えてきた赤血球さん。そんな赤血球は「脾臓」や「肝臓」で白血球の一種である「マクロファージ」という細胞に捕まえられます。働き続け、疲れてしまった赤血球は逃れられず、捕獲され破壊されます。こうして働き者の赤血球さんはその一生を終えるのです。ちなみに壊れた赤血球からは「ヘモグロビン」という物質が出ていきます。このヘモグロビンが分解されて生まれた「ヘム」という物質は分解されて「ビリルビン」になり、胆のうに蓄えられます。これまで血管内にいたこうした物質は、この後、胆汁として腸管内に分泌されていきます。 ビリルビンは腸管内の細菌によってさらに分解を受け、「ステルコビリン」となり、排泄されます。 そう! |