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戸田克樹のコラム
第36話「ちばなし④~血、でたらどうなるん?~」

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2015年6月1日

血について書いていて、ふと思い出しました。

 戸田、学生のころはヒマがあればよく献血センターに行って血を抜いてもらっていました。
 針は太く、刺される瞬間は痛いです。そりゃあもう。( ゚Д゚)

 しかし、書物も読み放題、ドリンクもご自由にどうぞ♪、さらにはDVDまでありまして、当時お金のなかった戸田にはパラダイスだったのです。
 さらに、献血すると血液検査までやってもらえるからさらに驚きでした。
 この検査の結果、「コレステロールが高く、血小板数が少なめ」という結果が分かり、すばらしく落ち込んだことを今でもよく覚えています。(泣)

 さて、献血をすると体はどんな反応を示すのでしょうか。

 体の中から血液がでていく。つまりは出血状態に陥ってしまうわけですね。失ったものは全力で取り戻せ!というわけで、造血器官である骨髄がせっせせっせと血液成分を作り始めます。

 酸素や二酸化炭素を運ぶ「ガスの運搬屋さん」というおおきな使命を負った赤血球ですが、少なくなった彼らを増やそうと、骨髄は新たに赤血球を作り出します。どんどんどんどんつくります。血液工場はパニックです(笑)。そうすると、血液中にはまだ未熟な赤血球がたくさん出てきてしまいます。
 
 大きさがバラバラ
 染色したときの染まり方がバラバラ
 形がバラバラ

 第36話「ちばなし④~血、でたらどうなるん?~」

などなど、もはやカオスです。
彼らはきちんとした運搬屋としての能力は未熟です。
血液中を流れながら、少しずつプロの運び屋である赤血球へと成長していくのです。見習い赤血球くんたち、がんばれ!!(*’▽’)

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