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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−53 「飽食の考え方」」

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2009年9月11日

 肥育牛の飽食の考え方についてですが、肥育中期になると、ほとんどの農家さんで飼料給与量は飽食になってきます。しかしこの飽食の考え方も農家さんによって異なります。本当の飽食というものは、牛が食べるだけ、10kgでも13kgでも食べるだけ与えるというものです。これが本当の「飽食」というものです。しかし農家さんによっては飼料にもよりますが、去勢だと10kg前後くらい、雌で8〜9kgで止めるところがあります。理由としては、後期に入る前(生後21ヶ月)に食い止まりが来るためとか、あまりやり過ぎると食いが安定しないからなどが挙げられます。飽食の考え方は、肥育期間中にどのように濃厚飼料を与えるかの違いであり、どちらも間違いではありません。次回は、飽食の考え方についてです。
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