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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−50 「削蹄編(7)

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2009年8月21日

 中にはいます。どうしても削蹄枠に入らない牛。また、ようやく入っても何度も前から飛びだしてしまう牛。暴れて座り込む牛。etc… 
 どうしても削蹄出来ない牛さんに関しては、無理はしないで下さい。ここで意地を張って力ずくで行い、牛に怪我をさせてしまったり、最悪のケース骨折廃用(!?) なんてことを考えると、削蹄をせずに爪が伸びて増体が悪い方がまだマシかもしれません。またどうしても爪が伸びすぎてしまった個体に関しては、削蹄枠には入れずに爪の先だけ削ってやるだけでも、全然違います。牛の治療の時もそうですが、「この野郎」と思っても、牛と同じ目線で意地を張る(戦う)必要はありません。私は人間と言い聞かせ、頭を使いましょう。何事もクール(冷静)に牛をコントロールし、リスク管理を行うことが重要なのです。
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