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佐々隆文のコラム
「肥育とストレス−48 「削蹄編(5)

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2009年7月31日

想像して下さい。日々慣れ親しんだ部屋から出され、興奮冷め止まぬ中、狭い枠に入れられることを。どんなに大人しい牛であれ恐怖を感じると思います。そんな中、毎日聞き慣れた畜主の声が聞こえるだけで、牛は安心すると思います。私も日々診療していて感じることですが、農家さんがいる時といない時では、同じ治療をしても牛の反応が異なります。私の場合、治療の際は極力農家さんに付き添いをしてもらうようにしています。削蹄も同じだと思います。やはり農家さんが声をかけることで、少しでも牛を落ち着かせることが出来、削蹄もスムーズに進むのではないでしょうか。獣医の治療と違って削蹄は多くても月に1回程度ですよね?削蹄日ぐらい、少し早起きして飼料給与を済ませ、なるべく付き添いましょう。また、農家さんがいた方が削蹄師さんも少し緊張感があって良いかもしれませんし。
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